最近、夜のくつろぎ時間にテレビをつけても、なんだかピンと来ないことが増えた。
ニュースもバラエティも似たような内容ばかりで、チャンネルを変えても結局同じような顔ぶれ。
そんなある日、ふとスマホで見たYouTubeが思いのほか面白くて、「これは自分のにも合っているかもしれない」と思いました。
今回は、そんな私が感じた“テレビよりYouTubeを選びたくなる理由”を書いてみたいと思います。
テレビに感じる「物足りなさ」
子どもの頃、テレビは家族の中心にあった。ニュースを見ては父がうなずき、歌番組で母が口ずさみ、家族みんなで笑ったり感動したり。
だが最近は芸能人の話題や炎上ニュースが多く、どれも台本どおりに進むように感じます。
録画してまで見たい番組が減り、気づけばテレビをつける時間より、スマホを触る時間のほうが長くなったように思います。
たぶん、私のように感じているシニア層は多いのではないでしょうか。
時代が変わったというより、「情報の受け取り方」が変わったのだと思います。
YouTubeの「ちょうど良さ」が心地いい
YouTubeの魅力は、なんといっても“自分で選べる自由さ。
見たい時に、見たいだけ、興味のある動画を探せる。
たとえば、旅行好きの私は、全国の温泉紹介や田舎暮らしのブログをよく見ます。
カメラ越しに自然を眺めていると、まるで自分が旅をしているような気分になります。
また、料理動画や健康体操なども充実していて、「今日の夕飯、これ作ってみようかな」と思うこともしばしば。
テレビのように“決まった時間に放送される”わけではないから、自分のペースで学べるのもありがたいですね。
同年代の発信者が増えている安心感
最近は、私と同じ50代・60代の方がYouTubeで発信しているのをよく見かけます。
「定年後の楽しみ方」や「シニアの一人旅」など、リアルな体験をそのまま話してくれるので、共感することが多いです。
若い人の動画も面白いけど、やはり同年代の感覚に近い人の話は心にすっと入ってきます。
コメント欄で「私もそう思います!」と共感し合えるのも嬉しい。
テレビの一方通行の情報とは違い、YouTubeには“人とつながる温かさ”があるように思います。
広告もうまく付き合えば気にならない
最初のうちは広告の多さに少しうんざりでしたが、慣れてくるとそれほど気にならなくなりました。
むしろ、「こういう商品もあるんだ」と新しい発見になることもあります。
気に入ったチャンネルがあれば、広告なしのプレミアム会員になるのもひとつの方法。
それでもテレビのように長いCMを何度も見せられるよりは、ずっと短くて快適だと感じます。
学びや刺激が日常の中にある
YouTubeの良さは、ただの娯楽にとどまらないところ。
英会話、歴史、ガーデニング、健康法など、無料で学べる内容が山ほどあります。
たとえば最近見た動画で「100歳まで歩ける体を作るストレッチ」があり、試しに続けてみたら、肩こりが少し軽くなった気がします。
また、旅の情報を調べているうちに、まだ行ったことのない町の魅力を知り、「次の休みに行ってみようかな」とワクワクします。
テレビが“受け身の娯楽”だとすれば、YouTubeは“参加型の刺激”かもしれません。
これからの時間をどう使うか考えるきっかけに
私たちの世代にとって、“時間をどう過ごすか”はとても大事なテーマだと思います。
仕事中心だった生活から少しずつ自由な時間が増えてくる中で、何に興味を持ち、どう心を満たしていくか。
そんな時、YouTubeは「自分の世界を広げる入り口」になります。
旅先の情報を調べたり、新しい趣味を見つけたり。
見ているうちに、「自分も発信してみようかな」と思う瞬間があります。
スマホ一台で自分の人生の記録を残せる時代ですしね。
おわりに ~これでいいのだ~
テレビを完全にやめるつもりはないですが、これからは“見たいものを見たい時に見る”スタイルでいいと思います
。
時代の流れに逆らうより、うまく乗って楽しむほうが人生は豊かになるように思います。
YouTubeを通じて新しい知識を得たり、人とつながったり、笑ったり。
そんな日々の小さな積み重ねが、きっとこれからの生き方を明るくしてくれそうに思います。
“これでいいのだ”と、自分らしく楽しめたらそれで十分です。

