定年が近づくと、仕事を続けるべきか、それとも思い切って辞めて自由を手に入れるかというテーマが、頭から離れなくなることがあります。
私自身も例外ではなく、これからの人生をどう生きるかを考える中で、会社に残る安心と辞める自由の間で揺れ動いたことがあります。
この記事では、そのとき感じたことを綴りつつ、同じ悩みを持つ方に役立つヒントを共有してみたいと思います。
会社に残る安心感とは何か
会社に残る最大のメリットは「安定」です。
毎月決まった日に給料が振り込まれ、社会保険や年金といった制度の恩恵を受けられる。長年会社勤めをしてきた身として、この安心感のありがたさは痛いほど分かります。
ただ、その安定には代償もあります。出勤時間に縛られ、やりたいことを後回しにしなければならないことも多い。
心身ともに「会社優先」の生活が続き、本当に自分らしく生きているのかと自問自答する瞬間も増えました。
辞める自由がもたらす可能性
一方で、辞めるという選択は、まるで未知の世界に飛び込むようなものです。
不安はありますが、時間を自由に使えるという魅力は計り知れません。
たとえば平日の昼間に家族と旅行へ行くこともできるし、趣味を深めることもできる。
私は旅行が好きで、これまでに国内外いろんな場所を訪れてきました。
もし会社を辞めたら「次はどこへ行こうか」と考えるだけでワクワクします。
辞めることで得られるのはお金以上に「時間」と「心の余裕」かもしれません。
不安をどう受け止めるか
もちろん辞める自由にはリスクもつきまといます。
収入が途絶える不安、社会とのつながりが薄れる不安…。
特に長年会社員をしてきた身としては、突然「無所属」になることの重みを考えざるを得ません。
私は過去にインドネシアで3年間働いたことがあります。
言葉や文化の違いに苦労しましたが、怖がらずに会話を重ねるうちに不安は少しずつ小さくなりました。
この経験から学んだのは、不安は「行動することでしか消えない」ということです。
辞めるかどうか迷うときも、同じように小さな行動から不安を減らしていくのが大切だと感じます。
シニア世代の新しい働き方を考える
最近はシニア世代向けの働き方が増えてきました。
介護施設の送迎ドライバーや地域でのサポート業務、さらには趣味を生かした副業などもあります。
収入は現役時代ほどではなくても、「生活の一部として働く」というスタイルなら、自由と安心の両方を少しずつ手に入れられるのではないかと思います。
私自身、これからは健康を第一に考えながら、必要なだけ働き、残りの時間は家族や趣味に使うという生き方を目指したいと考えています。
どちらを選んでも大切なのは「自分らしさ」
結局のところ、会社に残るか辞めるかに正解はありません。
大切なのは「自分はどう生きたいのか」をしっかり見つめることです。
私は「これでいいのだ」という言葉が好きです。
自分の選択を受け入れ、納得して前に進むことが人生を楽しむ秘訣ではないでしょうか。
まとめ
会社に残る安心と辞める自由、どちらを選んでも人生は続いていきます。
もし迷っているなら、まずは「自分が何を大切にしたいか」を紙に書き出してみるのがおすすめです。
お金、健康、家族、趣味…優先したいものが見えてくると、自然と答えも近づいてきます。
これから先の人生は、誰かに決めてもらうものではなく、自分で選び取るもの。
シニア世代だからこそ、自分らしく、そして楽しく生きる道を探していきましょう。