「定年後、何をすればいいんだろう?」
そんな声を聞くたびに、つい自分のことのように感じます。
長年働いてきたあとの人生――いわゆる“セカンドキャリア”。
でも最近つくづく思うんです。こればかりは「正解」なんてないんじゃないか、と。
今日はそんな気づきについて、私なりの体験や思いを交えてお話しします。
迷うのは、これまで一生懸命生きてきた証拠
長く同じ仕事をしてきた人ほど、「次は何をすればいいのか」と迷うものです。
私もそうでした。毎日のように仕事中心の生活で、気がつけばそれが“自分の当たり前”になっていたんです。
でも、いざ一息ついて「これから何をしよう」と考えると、途端に分からなくなる。
それって、決して悪いことではありません。
むしろ、これまで真面目に頑張ってきた証拠なんだと思います。
昔、インドネシアで働いていた頃。言葉も文化も違って戸惑うことばかりでした。
でも、怖がらずに話してみるうちに、少しずつ人の輪が広がっていったんです。
セカンドキャリアも、あのときと同じ。“正解”を探すより、まずは「やってみよう」という気持ちが大切なんだと思います。
小さな一歩が、次の景色を見せてくれる
最近、「新しいことを始めてみようかな」と思うことがあります。
といっても大げさな挑戦ではなく、近所のイベントに顔を出してみたり、趣味をもう少し掘り下げてみたり。そんな小さな一歩です。
私は旅行が好きで、旅先で出会った人との会話が大好きなんです。
もし時間ができたら、行ったことのない町を訪ねて、地元の人と話してみたい。
そんな何気ない出会いの中に、次の人生のヒントが隠れているかもしれません。
動けば景色は変わる。
机の前で考えているより、まず一歩踏み出すこと。それが新しい道をつくる第一歩になると思います。
「好き」を軸に生きる楽しさ
セカンドキャリアって、「これまでの仕事の延長」でなくてもいいんですよね。
今までの経験を活かしてもいいし、まったく違う分野に飛び込んでもいい。どちらも間違いじゃない。
私は昔から音楽が好きで、松山千春や浜田省吾の曲を聴くと元気が出ます。
もし、そんな“好き”を通じて同年代の仲間とつながれたら、それだって立派なセカンドキャリアですよね。
年齢を重ねても、“好きなこと”が人を動かす原動力になる。
これからは「やらなきゃ」ではなく、「やりたい」ことを軸に生きていけたらいいなと思っています。
比べず、自分のペースでいこう
セカンドキャリアの話になると、つい人と比べてしまいませんか?
「あの人はもう起業してる」「資格を取ってすごいな」…そんなふうに焦ること、ありますよね。
でも、人それぞれ目指すところもペースも違います。
私の座右の銘は「これでいいのだ」。
完璧じゃなくても、自分らしく生きる。それで十分なんです。
たとえ遠回りしても、自分の足で歩いていれば、それが正解。
セカンドキャリアとは、“誰かの真似”ではなく、“自分の再出発”なんだと思います。
これからの夢 ― 健康で旅をしながら生きたい
これからの人生で目指したいのは、「健康で、自分の足で行きたい場所へ行けること」。
旅先で見る風景や人の笑顔には、不思議と心を温かくしてくれる力があります。
働くことも大事だけど、それ以上に「自分の心が動くこと」を大切にしたい。
必要な分だけ働いて、あとは心から楽しむ時間を過ごす。
そんな生き方を、少しずつ形にしていけたらと思っています。
まとめ:セカンドキャリアは“見つける”より“育てる”もの
セカンドキャリアに正解はありません。
でも、自分なりの答えを見つけていくことはできます。
大事なのは、他人と比べずに、自分のペースで一歩を踏み出すこと。
そして、やってみながら少しずつ「これでいいのだ」と思える生き方に近づいていくこと。
焦らなくていい。完璧を目指さなくていい。
“自分の人生を、自分らしく育てていく”――
それがきっと、セカンドキャリアの本当の楽しさなんじゃないでしょうか。