旅に出る前のあのワクワク感。
実は、旅そのものよりも「準備の時間」にこそ元気の秘訣が隠れているように感じます。
目的地を考え、持ち物をそろえ、地図を眺める——そんな時間が、気持ちを前向きにしてくれるのです。
今日は、旅の準備で感じた「心の活力」について書いてみたいと思います。
地図を広げるだけで心が軽くなる
地図を眺めると、不思議と気分が晴れます。
「次はどこへ行こうか?」と想像するだけで、頭の中に新しい風が吹くような感覚になります。
実際、脳科学の研究でも、未来の予定を考えるとき、人は幸福を感じやすいといわれています。
私も最近、旅の候補地を探しているだけで、気持ちが若返るような気分になります。
近場で行ける温泉地や、ちょっと足を伸ばして九州方面などを調べていると、「あそこにも行ってみたい」「こっちもいいな」と、思考がどんどん広がっていく。
この“想像の旅”こそ、シニア世代にとっての最高の刺激かもしれません。
持ち物を準備する時間が「生きがい」になる
旅行の準備といえば、まずは持ち物チェック。
昔は面倒だと思っていたのに、今ではこれが楽しくて仕方ありません。
カメラのバッテリーを充電し、歩きやすい靴を選び、天気予報を見ながら服を考える。
その一つひとつが「出発前の儀式」のようです。
この準備をしていると、「まだまだ自分は動ける」「やりたいことがある」と実感できます。
シニアになると、どうしても体の変化に気を取られがちですが、旅支度は“できることの確認作業”でもあるのです。
「行けるうちに行こう」という気持ちが、自然と体を前向きにしてくれます。
予定を立てるだけで、毎日が楽しくなる
旅の計画を立てると、日々の生活にも張りが出てきます。
行きたい場所を調べて、交通手段や宿を探す。
最近はスマホ一つで多くの情報が得られるので、調べている時間も立派な“旅の一部”。
たとえば、「午前中に市場を歩いて、午後はゆっくり温泉」なんて考えていると、その日が待ち遠しくて仕方がありません。
さらに、「歩く練習でもしておこう」「カメラの操作を復習しておこう」と、自然に健康的な行動も増えていきます。
まさに旅の計画は、元気になるためのスイッチと言えるでしょう。
思い出の整理も、次の旅へのエネルギーに
旅の準備をしていると、つい過去の旅行写真を見返したくなります。
家族で行った思い出、友人と笑い合ったひと時。
その写真を見ながら、「あの時は楽しかったな」「また行けるといいな」と感じる瞬間があります。
これは、記憶を通じて心が癒やされる時間でもあります。
人は思い出を整理することで、前に進む力を得られるそうです。
過去の旅を振り返りながら、次の行き先を考える。
その繰り返しが、シニアライフを明るくしてくれるように思います。
旅の準備がくれる「小さな希望」
旅に出られない時期でも、「準備」だけならいつでもできます。
地図を眺め、宿の口コミを見て、リュックの中身を整える。
そんな小さな行動の積み重ねが、心に元気を灯します。
これからは、「旅に出る」ことよりも、「旅を考える時間」を大切にしていこうと思います。
準備のワクワクを感じることができれば、毎日が少しずつ楽しくなるはずです。
まとめ:旅は“行く前”がいちばん楽しいかもしれない
旅の準備は、単なる支度ではなく、心のリハビリでもあります。
目的地を思い浮かべ、準備を重ねるうちに、心も体も動き出す。
そんな時間を持てること自体が、幸せなのかもしれません。
次の休みには、まだ見ぬ景色を想像しながら、地図を広げてみようと思います。
きっとその瞬間から、もう旅は始まっているのです。
