朝、目が覚めて、隣の部屋から家族の声が聞こえる。台所からはお湯の沸く音。
そんな何気ない朝に「家族が元気ならそれでいい」と思うことがあります。
若い頃は仕事やお金、肩書きばかりを気にしていましたが、50代を過ぎると見える景色が少し変わってくるように感じます。
今日はそんな「朝の気づき」について考えてみたいと思います。
若い頃には見えなかった大切なもの
20代、30代の頃は、とにかく前に進むことばかり考えていたように思います。
仕事で成果を出すこと、周囲に認められること、家族を養うこと。
もちろんそれは大切な役目です。
けれど、ある朝ふと気づきます。
家族がいつも通り朝ごはんを食べ、いつも通り「いってきます」と言って出かける。
その「いつも通り」が、実は特別なことなのだと。
若い頃は「もっと」「まだまだ」と足りないものに目が向きがちでした。
でも今は、「今あるもの」に目を向けてみようと思うのです。
完璧じゃなくていい。豪華じゃなくていい。
ただ、家族が元気で笑ってくれていれば、それで十分なのではないかと感じる朝があります。
健康であることは奇跡のようなこと
年齢を重ねると、健康のありがたみが身にしみます。
自分の体調はもちろん、家族の体調も気になります。
風邪をひいただけで心配になり、病院に行くと聞けば落ち着かない。
そんな経験を重ねるうちに、「健康でいる」ということがどれだけ尊いことかを考えるようになります。
朝、家族が元気に起きてくる。
それだけでほっとする。その安心感は、お金では買えないものです。
だからこそ、これからは無理をしすぎない生き方を選んでみようと思うのです。
食事に少し気をつける。よく歩く。早めに寝る。
特別なことではなく、小さな積み重ねを大事にしていきたい。
家族の元気を願うなら、まずは自分が元気でいることも忘れないようにしたいものです。
「これでいい」と思える心の余裕
人生を振り返ると、失敗のほうが多いと感じることもあります。
もっと勉強しておけばよかった、あの時違う選択をしていれば、と考えることもあるでしょう。
けれど、今こうして家族と朝を迎えられている。
それだけで十分ではないか、と自分に言ってみるのです。
「これでいいのだ」と、肩の力を抜いてみる。
完璧を目指さなくてもいい。誰かと比べなくてもいい。
自分なりに精一杯やってきたのなら、それでいい。
朝の光の中でそんなふうに思えると、一日が少し穏やかに始まります。
イライラが減り、家族にも優しくなれるかもしれません。
大切なのは、状況よりも心の持ち方なのだと、これからは意識してみようと思います。
家族との時間は思い出として残る
振り返って心に残っているのは、特別な成功よりも、家族と過ごした時間だったりします。
旅行先で撮った写真、何気ない食卓の会話、帰省の道中の出来事。
そうした思い出が、年を重ねるほど宝物になります。
だからこそ、これからは「いつか」ではなく「今」を大切にしてみようと思うのです。
忙しいから後で、元気になったらそのうち、ではなく、できる範囲で一緒に過ごす時間を増やしてみる。
たとえば、朝の10分だけでも一緒にコーヒーを飲む。
近くの公園を散歩する。
そんな小さな時間が、後になって大きな思い出になるのかもしれません。
これからの人生を穏やかに生きるために
50代、60代は、まだまだこれからの時間があります。
同時に、限りある時間を意識する年代でもあります。
だからこそ、「何を増やすか」よりも「何を大切にするか」を考えてみたいのです。
お金も大事。仕事も大事。でも、それ以上に家族の笑顔と健康を優先してみる。
無理をしてまで背伸びをしない。
自分らしく、穏やかに生きる道を選んでみる。
朝、「家族が元気ならそれでいい」と思えたなら、その日はきっと良い一日になります。その気持ちを大事に積み重ねていけば、人生の終わりに振り返ったとき、「悪くなかった」と思えるのではないでしょうか。
明日の朝、目が覚めたら、まずは家族の顔を見てみる。
そして心の中でつぶやいてみる。
「今日も元気でいてくれてありがとう」
そんな一言から、穏やかな一日を始めてみようと思います。
