先日、ふと「もう新しいものはいらないかもしれない」と思う瞬間がありました。
若い頃は、次から次へと欲しいものが出てきましたが、50代を過ぎてからは少し感覚が変わってきたように思います。
家の中を見渡したとき、「これでいいのだ」と心の中でつぶやきたくなるような、そんな穏やかな気持ちになりました。
今日はその気づきについて、同じ世代の皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
物が増えるほど、心は豊かになるのか?
長く会社員として働いていると、節目ごとに自分へのご褒美を買いたくなるものです。
家電、服、趣味の道具。私もそうしてきた一人です。
けれど、ふと気づくと「使っていない物」が意外と多いことに驚きます。
押し入れの奥にしまったままのバッグ。ほとんど袖を通していない上着。
若い頃は「持っていること」が安心感につながっていたのかもしれません。
ですが今は、「本当に使うものだけがあれば十分ではないか」と思うようになりました。
例えば、毎日使うお気に入りのマグカップ。
少し欠けていても、手になじんでいる。
そんな一つがあれば、コーヒーの時間は十分幸せです。
物の数よりも、使い続けている物の存在感のほうが、ずっと大きいのかもしれません。
家の中を見渡して気づいたこと
ある休日、家の中をゆっくり眺めてみようと思いました。
ソファ、テーブル、長年使っている時計。
決して高価なものではありませんが、それぞれに思い出があります。
家族で旅行したときの写真。子どもが小さかった頃のビデオ。
どれもお金では買えないものです。
これまでの人生、失敗もたくさんありました。
そのたびに「次は繰り返さないようにしよう」と反省し、前に進んできました
。物を増やすことよりも、経験を積み重ねることのほうが、今は価値があると感じます。
健康であること。
家族が元気でいること。
それだけで、実は十分に恵まれているのではないか。
そう思えた日、「足りないもの」より「すでにあるもの」に目が向くようになりました。
これからは「増やす」より「活かす」
これからの人生を考えると、やみくもに増やすよりも、今あるものをどう活かすかを考えてみたいと思います。
例えば、昔のアルバムを整理しながら思い出を語り合う。
使っていなかった道具をもう一度取り出してみる。
本棚の奥の一冊を読み返してみる。
新しいものを買わなくても、家の中にはまだ使いきれていない宝物が眠っているかもしれません。
老後の人生設計を考える今だからこそ、「持ち物を軽くする」ことは、心を軽くすることにもつながるのではないでしょうか。
シンプルに暮らすことは、決して我慢ではありません。
むしろ、自分にとって本当に大切なものを選び直す作業なのだと思います。
「これでいいのだ」と言える毎日へ
若い頃は、「もっと」「まだ足りない」と思うことが多かったように思います。
ですが、今は違います。
朝起きて、いつもの湯のみでお茶を飲む。
家族と何気ない会話をする。
テレビでスポーツを見て一喜一憂する。
そんな日常こそが、実は一番の贅沢なのかもしれません。
これからは、新しい物を探す前に、家の中を一度ゆっくり見渡してみようと思います。
そして「もう十分ある」と気づけたら、それはとても豊かな一日になるはずです。
もし最近、何となく満たされない気持ちがある方がいれば、ぜひ一度、家の中を眺めてみてください。
きっと、すでに大切なものがそろっていることに気づくはずです。
これからの人生、「足す」より「味わう」。
そんな暮らしを目指してみたいと思います。
