「昨日はぐっすり眠れたのに、今日はなかなか寝つけない」——そんな日、ありませんか?
年齢を重ねると、眠りの質にムラを感じることが増えてきます。
私自身も、「眠れる日」と「眠れない日」の違いを振り返ってみると、生活の中にいくつかの共通点があることに気づきました。
今回はその気づきを、同じ世代の方と共有したいと思います。
眠れる夜は“心がゆるんでいる”
よく眠れた日のことを思い出すと、共通しているのは「心が穏やかだった日」でした。
誰かと笑い合った日、少し体を動かした日、そして何より「今日も一日よくやった」と思える日。
反対に、眠れない日は、頭の中でいろんなことを考えすぎています。
明日の予定、家族のこと、健康の不安。
思考が止まらず、体は疲れていても心が休んでいない。
結局、眠りの質は“体の疲れ”よりも“心の状態”に左右されるのかもしれません。
「体を動かした日」は眠りが深い
昔は一日中動いても疲れ知らずでしたが、今は少し歩くだけでも翌朝に違いが出ます。
よく眠れた日は、たいてい外に出て歩いた日。
太陽の光を浴び、足を動かすことで体のリズムが整い、夜になると自然に眠気が訪れます。
特別な運動をしなくても、散歩や軽いストレッチで十分。
「動いた分だけ、体が休みを求める」——それが眠りにつながる自然な流れだと感じます。
夕方からの過ごし方で眠りが決まる
夜の眠りは、実は“夕方”から始まっていると言っても過言ではありません。
私の場合、夕食後すぐにテレビを見ながらスマホを触ってしまうと、なぜか眠れなくなる。
画面の光や刺激が脳を休ませてくれないんですね。
逆に、早めにお風呂に入り、温かい湯で体をゆるめてからゆっくり過ごした夜は、自然と眠りにつけます。
心も体も「そろそろ休もう」と感じている時間をつくることが大切だと気づきました。
眠れない夜に無理をしない
どうしても眠れない夜もあります。
そんなときは「寝なきゃ」と焦らず、思い切って起きてみることも大事。
小さな明かりの下で本を読んだり、湯呑みにお茶を入れてぼんやりしたり。
不思議なもので、気を張らなくなると、自然と眠気が戻ってくることがあります。
眠れない夜は“自分の心を整える時間”と考えるだけで、少し楽になります。
「よく眠れた日」は幸せのバロメーター
ぐっすり眠れた朝は、何でもうまくいく気がします。
体が軽く、気分も明るく、どんな小さなことにも前向きになれる。
眠りは体の休息だけでなく、心のメンテナンスでもあります。
だから、眠りの質が良い日は「今日も穏やかに過ごせた証拠」。
眠りが浅いときこそ、自分を責めず、「明日はきっと大丈夫」と言い聞かせてみる。
そうやって心をゆるめることが、次の良い眠りへとつながっていくのだと思います。
おわりに
よく眠れる日と眠れない日の違いは、結局のところ「自分をどれだけ大切にできたか」にあるようです。
日中に無理をしない、体を動かす、感謝の気持ちを持つ。
そんなささやかな心がけが、夜の眠りを深くしてくれます。
これからも「眠りの質」を人生のバロメーターとして、
焦らず、自分のリズムで心地よい夜を迎えたいと思います。

