少し気持ちが沈んだときや頭が重いと感じたときに、「散歩でもしてみようか」と思うことがあります。
たいした理由があるわけでもありませんが、歩いて戻ってくると、まるで世界が少しだけやさしくなったように感じるのです。
50代を過ぎると、体だけでなく心のメンテナンスも大切になります。
今回は、そんな日常の小さな気づきをまとめてみました。
ほんの短い散歩でも気持ちが軽くなる
朝でも昼でも、ちょっと気分転換したいときに外に出てみると、歩き始めて数分で肩の力が抜けていくのを感じます。
特別な景色があるわけではありませんが、風の温度や空の色を感じるだけで「まあ、これでいいのだ」と思えてくるから不思議です。
昔、中学生のころ新聞配達をしていたとき、誰も起きていない静かな道を自転車で走っていると妙に心が落ち着いたものです。
そのときの感覚が、散歩をするとふっとよみがえったりします。
年齢を重ねた今でも、こういう時間が自分には必要なんだなと思うようになりました。
歩きながら“反省会”をすると前向きになれる
私はどうも真面目でA型気質なところがあり、つい細かいことを気にしてしまうタイプです。
長い間働いていると、うまくいかない日も多く、そんなときは家にいても頭がぐるぐるしてしまうものです。
そこで、最近は「歩きながら軽く反省会をしてみる」という方法を思いつきました。
たとえば、「今日はあの場面で余計なことを言ってしまったな」と考えたとしても、歩いているうちに「でも、同じ失敗は繰り返さなければいいか」と自然に気持ちが整理されていきます。
海外勤務で言葉に苦労したときも、怖がらず会話して乗り越えたように、歩いていると小さな不安も徐々に薄れていきます。
自然やいつもの景色が、ちょっとした支えになる
散歩をしていて感じるのは、「意外と景色が人を助けてくれる」ということです。
公園の木々や、道ばたの小さな草花、誰かが育てている鉢植え…。
どれも見慣れたものですが、ふと立ち止まって眺めると、心がスッと休まります。
旅行が好きなこともあり、景色をじっくり眺めるのが昔から好きなのですが、遠くまで行かなくても小さな癒しはそこら中に転がっているものですね。
家族と出かけた旅行の思い出が、ふと頭に浮かんであたたかい気持ちになることもあります。
歩くことで“老後の練習”にもなる
散歩を続けていると、「これはもしかして老後の準備にもなるのでは」と思うようになりました。
派手な運動はしなくても、歩くことで体力は維持できますし、気持ちも落ち着きます。
何より、散歩のペースでゆっくりと生きていけたら、心穏やかな日々が送れそうです。
私の将来の目標は「健康で、旅をしながら、必要なお金を得る」こと。
散歩の時間は、その練習みたいなものかもしれません。
小さくても続けられることがあると、それだけで安心感が増します。
世界がやさしく見える瞬間を大切にしたい
家に帰って靴を脱ぐ瞬間、「ああ、今日も歩いてよかった」と思います。
何が変わったわけでもないのに、世界が少しだけやさしくなったように見えるのです。
きっと、自分の心が整うことで周りの景色も変わって見えるのでしょう。
これからも無理をしすぎず、できる範囲で散歩を続けていこうと思います。
そして、この記事を読んだ方にも、「少し歩いてみようかな」と思っていただけたら嬉しいです。
たった10分でも、気持ちが軽くなる瞬間があるかもしれません。

