50代を過ぎると、「これからの人生、何が一番大切なのだろう」と考える時間が増えてきます。
老後資金、年金、物価上昇…。ニュースを見るたびに、お金の話題が頭をよぎります。
もちろんお金は大切です。
ですが本当に私たちが求めているのは、お金そのものではなく“安心感”なのではないでしょうか。
今回は、「お金より大事な安心感の正体」について、これからの人生設計を考えながら整理してみたいと思います。
お金があれば本当に安心できるのか?
若い頃は、「もっと収入があれば不安はなくなる」と思っていました。
仕事を頑張り、少しずつ貯金が増えていくと、確かに安心感はあります。
ですが、不思議なことに不安がゼロになることはありません。
「まだ足りないのではないか」
「病気になったらどうしよう」
「想定外の出費があったら?」
金額が増えると、今度は守りたくなる気持ちが強くなります。
お金は安心材料の一つではありますが、それだけでは心の底からの安心には届かないのかもしれません。
私たちが欲しいのは“通帳の数字”ではなく、“心が落ち着く状態”なのだと気づきました。
安心感の正体は「つながり」にある
振り返ってみると、心から安心できた瞬間はどんなときだったでしょうか。
家族と食卓を囲んで笑っているとき。
久しぶりに友人と再会したとき。
子どもが元気に過ごしていると知ったとき。
そこには必ず「人とのつながり」がありました。
単身赴任や海外勤務など、長い間ひとりで過ごす時間があると、収入よりも「誰かと話せること」のありがたさを強く感じます。
言葉がうまく通じなくても、怖がらずに会話してみようと思ったあの経験は、安心感は人との関係の中で育つのだと教えてくれました。
お金は数字ですが、安心感は温度があります。
その温度をつくるのは、人との関わりなのだと思います。
健康という最大の資産
もう一つ、見落としてはいけない安心の源があります。
それは「健康」です。
健康でいられることは、実は何よりの財産です。
どれだけ資産があっても、体が動かなければ楽しむことができません。
朝、痛みなく起きられること。
自分の足で歩けること。
美味しくご飯が食べられること。
当たり前のようでいて、これほどありがたいことはありません。
これからの人生を考えるとき、資産運用の前に、まずは体を大切にする生活を心がけてみようと思います。
散歩をする、食べ過ぎない、よく眠る。特別なことではなく、できることから整えていくことが、結果として大きな安心につながるのではないでしょうか。
「足るを知る」が心を軽くする
若い頃は、他人と比べて焦ることもありました。
もっと収入があれば、もっと立派な家があれば…。
ですが50代を過ぎると、ようやく気づきます。
すでに持っているものが、実はとても豊かだということに。
家族がいること。
今日食べるご飯があること。
安心して眠れる場所があること。
「これでいいのだ」と言える心の余裕は、大きな安心を生みます。
背伸びをやめ、自分らしく生きると決めたとき、不思議と不安が小さくなりました。
安心感とは、「もっと欲しい」ではなく「もう十分ある」と思える心の状態なのかもしれません。
これからの人生に必要なのは“備えと余白”
では、お金は不要なのかというと、そうではありません。
生活を支えるための備えは必要です。
ですが、それ以上に大切なのは「心の余白」だと思います。
予定を詰め込みすぎない。
見栄を張らない。
他人と比べすぎない。
少し余白があるだけで、気持ちは落ち着きます。
これからの人生は、必要以上に抱え込まず、シンプルに暮らしてみようと思います。
そして、安心感をくれる人との時間、健康を守る習慣、自分らしさを大切にしていきたいものです。
お金は人生を豊かにする道具の一つ。
しかし安心感の正体は、「人とのつながり」「健康」「足るを知る心」にあるのではないでしょうか。
今日からできる小さな一歩を重ねながら、穏やかであたたかな毎日を目指していきましょう。
それこそが、これからの人生で一番価値のある“資産”になるはずです。
