テレビをつければ、にぎやかな音と映像が次から次へと流れてきます。
気がつけば何時間も見てしまい、「今日もあっという間だったな」と一日が終わる。
そんな日も多いのではないでしょうか。
私もこれからの人生を健康で楽しく過ごすために、夜の過ごし方を少し変えてみようと思っています。
そのひとつが「テレビを消す時間をつくること」です。
今回は、50代以上のシニア世代だからこそ味わえる“静かな夜の楽しみ方”について、一緒に考えてみたいと思います。
なぜ私たちはテレビをつけっぱなしにするのか
家に帰ると、なんとなくリモコンに手が伸びる。
特に見たい番組がなくても、とりあえず電源を入れる。
これは長年の習慣かもしれません。
仕事を終えたあとの安心感。
部屋が静かだと少し寂しい気持ちになる。そんな理由で、音を流していることもあるでしょう。
しかし、テレビの音が常にある生活は、頭を休ませる時間を減らしているかもしれません。
ニュースの刺激的な話題、バラエティの大きな笑い声。
知らず知らずのうちに、心が忙しくなっていることもあります。
これからは、「とりあえずつける」をやめてみようと思うのです。
本当に見たい番組だけを見る。
それ以外の時間は、あえて静けさを選ぶ。
そんな小さな決断が、夜の質を変えてくれるのではないでしょうか。
静かな夜がもたらす3つの変化
テレビを消すと、最初は少し落ち着かないかもしれません。
しかし、しばらくすると不思議な変化が出てきそうです。
ひとつ目は、「自分の考えが聞こえてくること」。
日中は仕事や家族のことで頭がいっぱいです。
静かな時間があると、「これからどんな老後を過ごしたいか」「今、本当にやりたいことは何か」といった考えがゆっくり浮かんできます。
ふたつ目は、「家族との会話が増えること」。
テレビがついていると、どうしても画面に目が向きます。
消してみると、自然と「今日どうだった?」と声をかけるきっかけが生まれそうです。
大きな話でなくても構いません。
小さなやりとりの積み重ねが、安心感につながるのだと思います。
三つ目は、「睡眠の質がよくなること」。
強い光や音から離れることで、体も心も落ち着きます。
布団に入ったとき、頭が静かであれば、眠りも深くなるはずです。
健康でいるための第一歩は、質の良い睡眠だと感じています。
静けさを楽しむ具体的な過ごし方
では、テレビを消した時間に何をするのか。難しいことをする必要はありません。
例えば、温かいお茶をゆっくり飲む。
窓の外の風の音を聞く。
軽くストレッチをして体をほぐす。
旅行が好きなので、次に行ってみたい場所をノートに書き出してみるのも面白そうです。「春はどこへ行こうか」「昔行ったあの場所をもう一度訪ねたい」など、想像するだけで楽しい気持ちになります。
また、若いころに好きだった音楽を小さな音で流すのも良いでしょう。
テレビのような情報ではなく、心に残る歌詞やメロディーに耳を傾ける。
そんな時間は、どこか懐かしく、心を温めてくれます。
大切なのは、「何か生産的なことをしなければ」と気負わないことです。
ただ静けさを味わう。それだけで十分価値があると思うのです。
シニア世代だからこそ味わえる豊かな時間
50代を過ぎると、これまでの経験が自分の中に積み重なっています。
成功も失敗も含めて、今の自分があります。
若いころは、にぎやかさや刺激を求めていたかもしれません。
しかしこれからは、「静かな豊かさ」を大切にしてみたい。
テレビを消した夜は、自分の人生を振り返る時間にもなります。
「これでいいのだ」と思える瞬間を少しずつ増やしていきたい。
健康でいられること、家族がそばにいること。
当たり前のようでいて、実はとてもありがたいことです。
これからの人生をどう設計していくか。
そのヒントは、静かな夜の中にあるのかもしれません。
まずは週に一度、テレビを消してみる
いきなり毎日やろうとすると、続かないかもしれません。
まずは週に一度、「今日はテレビをつけない夜」と決めてみるのはどうでしょうか。
最初は手持ち無沙汰でも、やがてその時間が待ち遠しくなるかもしれません。
人生の後半戦を、より穏やかに、より自分らしく過ごすために。
テレビを消すという小さな行動が、思いのほか大きな変化をもたらすかもしれません。
今夜、リモコンをそっと置いてみようと思います。
そして静かな時間の中で、自分の心の声に耳を傾けてみたいのです。
