「幸せになりたい」と思う気持ちは誰にでもあります。
でも、幸せってどこか遠くにあるものではなく、実はすぐそばにある――最近、そんなことを感じるようになりました。
今日は、“探す幸せ”から“気づく幸せ”へと心が変わっていった、自分なりの気づきを綴ってみます。
幸せを追いかけていた頃
若い頃の私は、「もっと良い仕事を」「もっと大きな家を」と、何かを得ることばかりを考えていました。
努力することは悪くないですが、いつも心のどこかで「まだ足りない」と思っていた気がします。
インドネシアでの海外勤務のときも、慣れない環境に苦戦しながら、“理想の自分”を追いかけていました。
でも、ある日ふと立ち止まったとき、
「無事に今日を終えられること」「笑ってくれる人がいること」がどれほど幸せかに気づいたんです。
それは、探していた“特別な幸せ”とは違う、静かな幸せでした。
幸せは「ある」ことに気づく瞬間
幸せというのは、いつの間にか“特別な出来事”のように思い込んでしまいがちです。
でも実際は、何でもない日常の中にたくさん転がっています。
朝起きて外の空気を吸う。
食卓に湯気の立つ味噌汁がある。
家族がそれぞれの場所で元気に過ごしている。
それら一つひとつが、立派な“幸せ”なんですよね。
失って初めて気づくことも多いですが、できれば今のうちにその価値を感じていたいと思うようになりました。
幸せに気づくための小さな習慣
最近、意識して取り入れていることがあります。
それは、「今日よかったことを3つ思い出す」ことです。
・朝のコーヒーがいつもより美味しかった
・散歩中に見た夕焼けがきれいだった
・誰かの笑顔に救われた
そんな小さな出来事をノートに書き留めてみると、不思議と心が満たされます。
「特別なことが起きなくても、幸せは毎日ちゃんとある」と思えるようになるからです。
比べるのをやめたら、心が軽くなった
昔は、他人と自分を比べて落ち込むこともありました。
SNSを見ると、誰かの幸せそうな投稿につい目を奪われ、「自分はまだまだだな」と感じたり。
でも、比べる相手を外ではなく“昨日の自分”に変えると、見える景色がガラッと変わりました。
昨日より少し笑えた。昨日より穏やかだった。
それだけで十分。
幸せって、他人との競争ではなく、“自分の心の満足度”なんですよね。
気づける心があれば、どこでも幸せになれる
結局のところ、幸せは「持っている量」ではなく「感じる力」で決まるのだと思います。
どんな場所でも、どんな状況でも、心の目を少し変えれば、幸せはすぐ見つかる。
大切なのは、「今ここにある幸せ」に気づくこと。
そう思うようになってから、焦りや不安が少しずつ減っていきました。
「これでいいのだ」――この言葉の意味が、ようやくわかってきた気がします。
まとめ
幸せを探すより、気づくこと。
それは、心を豊かにしてくれる“生き方のコツ”です。
大きな夢を追うことも素晴らしいですが、
目の前の幸せを感じる心を育てることも、同じくらい大切。
今日もまた、「ありがたいな」「うれしいな」と感じる瞬間を大事にしながら、
穏やかな一日を積み重ねていきたいと思います。
