朝起きたとき、胸のあたりに小さな重りのような不安を感じることがあります。
年齢を重ねるほど、仕事や家族、健康、お金のことなど、考える材料が増えていくものです。
私自身、これまで海外勤務や単身赴任を経て、いろんな不安と向き合う場面がありました。
最近は老後の人生設計を考える時間も増え、「これでいいのかな」と思う日もあります。
そこで今日は、自分の中にある不安を“やさしく片付ける”ために、私がこれからやってみようと思う方法をまとめてみました。
同じ年代の方のお役に立てば幸いです。
朝の「ゆっくりタイム」で不安を小さくする
最近、目が覚めてすぐスマホを見ると、なぜか気持ちがざわつくことがあります。
情報が多すぎて、心の準備が整っていない時に押し寄せてくるからかもしれません。
それで私は、朝の数分だけでも“ゆっくりタイム”を作ってみようと思いました。
コーヒーを一杯ゆっくり飲みながら、「今日はこれだけできれば十分」と小さく決める。
難しい計画を立てるのではなく、ほんの小さな一歩を作るイメージです。
シニア世代になると、無理して自分を追い込むより、“ほどよさ”が大切になってくる気がします。
この数分の習慣が、不安の大きさを半分にしてくれそうな気がしています。
不安を書き出して“見える化”するとラクになる
私は昔から心配性なところがあり、頭の中だけで考えていると不安が大きくふくらんでしまうことがあります。
そこで最近、「紙に書く」という方法をやってみようかなと思っています。
ノートでもメモ帳でもいいので、思いついた不安をそのまま書き出すだけ。
「将来のお金」「健康」「子どものこと」など、書いてみると意外と数も少なく、実態が見えることで落ち着くと聞きます。
しかも、書き出した不安の横に「今日できる小さなこと」をひとつだけ足してみると、気持ちの向かう方向が変わりそうです。
不安は放っておくと増えますが、紙に置き換えると“ただのメモ”に変わるのが面白いところです。
外に出て風を浴びるだけで、気持ちは軽くなる
私は旅行が好きで、外の空気を吸うだけで気持ちが切り替わるタイプです。
不安を抱えた日は、遠出をしなくても近所の散歩や公園のベンチでも十分リフレッシュになると感じています。
50代以降になると、動くのがおっくうになることもありますが、身体を温めるようなゆっくりした歩き方でいいと思っています。
自然の音を聞いたり、季節の匂いを感じたりすると、「まあ、なんとかなるか」と思えてきます。
この“外の空気に触れる”という習慣を、これからもっと大事にしたいと思っています。
誰かに話すことで、不安は半分に
人見知りな性格の私は、あまり人に弱音を吐くタイプではありませんでした。
ですが、家族でも友人でも、信頼できる相手に少し話すだけで気持ちが軽くなることを最近あらためて感じています。
全部を話す必要はなく、ほんのひと言でいいのです。
「ちょっと心配なことがあってね」と切り出すだけで十分。
話すという行動そのものが心の整理になり、相手の言葉に救われることもあります。
これからは、不安を抱え込まず、少しずつ外に出してみようと思っています。
不安があっても、「これでいいのだ」と言えるように
不安がゼロになる日は、きっと一生来ないと思います。
でも、私の好きな言葉「これでいいのだ」のように、不安があっても自分らしくいられる生き方を大切にしたいと思っています。
不安は、これからの人生をより良くしたいという気持ちの裏返しでもあります。
今日の不安をやさしく片付けられたなら、明日が少しだけ軽くなる。
そんな積み重ねを、ゆっくり続けていきたいものです。
