年齢を重ねるほど、家族との距離の取り方に悩むことが増えてきました。
子どもは大きくなり、自分もこれからの人生設計を考える時期。
ほどよい距離を保つことで、かえって仲が深まることもあるのではないか——そんな思いから、最近「家族との距離がちょうどよくなる工夫」を少しずつ考え始めています。
今日はその気づきをまとめてみました。
「干渉しすぎない勇気」を持つ
家族だからこそ、つい口を出したくなることがあります。
特に子どものことになると「こうした方がいいんじゃないか」と言いたくなる瞬間が多いのですが、最近はひと呼吸おいて様子を見ようと思うようになりました。
自分自身、海外勤務をしていた頃に「干渉されない自由」が意外と心地良かったのを思い出したのです。相手の選択を尊重しつつ、困ったときには手を差し伸べられる距離——そんな関係が理想だと感じています。
干渉しないのは「無関心」ではなく「信頼」。
そう考えると、距離の取り方も前向きになります。
適度な“報告・連絡”が安心感をつくる
家族だからといって、黙っていても気持ちが伝わるわけではありません。
最近は、こちらから小まめに「今こんなことを考えているよ」「今日はこんな出来事があったよ」と軽く伝えるようにしています。
それだけで不思議と会話が広がり、気持ちの行き違いが減るように感じます。
ちょっとした旅行の計画や、老後の過ごし方を考える話も、こうした小さなコミュニケーションの積み重ねのおかげでスムーズに進むようになりました。
必要以上に深く話し込まなくても、「つながっている感覚」があるだけで心が軽くなるものです。
物理的な距離より「心の余白」をつくる
長い単身赴任生活を経験したこともあり、物理的な距離は必ずしも関係の希薄さにつながらないと感じています。
むしろ一緒にいる時間が長いほど、気づかないうちにストレスをためてしまうこともあるものです。
そこで最近は、意識的に“ひとりの時間”を確保するようにしています。
散歩をしたり、旅行の計画を立てたり、映画を観たり。自分がリフレッシュしていると、相手にも優しくなれます。
お互いが心に余白を持つことで、家族の時間も自然と穏やかになるように思います。
「ありがとう」の一言で距離は縮まる
家族に対しては、照れくさくて感謝の言葉を口にしづらいものです。
けれど、意識して言葉にしてみると、驚くほど雰囲気が変わります。
「いつも助かってるよ」「ありがとう」——ただそれだけのことなのですが、自分自身も温かい気持ちになりますし、相手の表情も柔らかくなります。
家族との距離感は、立派な言葉よりも小さな“ありがとう”の積み重ねで変わっていくのかもしれません。
距離があるからこそ、家族は長く続く
これから先の人生、家族とは無理なく、長く、穏やかに付き合っていきたいと考えています。
そのためには「近づきすぎない」「離れすぎない」ちょうどいい距離が必要なのかもしれません。
私もまだ試行錯誤の途中ですが、少しずつ工夫しながら、家族との関係をより健やかなものにしていきたいと思っています。
読者の皆さんの生活にも、何か一つでも役に立つ気づきがあれば嬉しいです。
明日からも、無理なく自分らしく。
家族といい距離で過ごす工夫を続けていこうと思います。

