外に出るのが少しおっくうになる雨の日。
でも、そんな日こそ“静かな楽しみ”を見つけるチャンスかもしれません。
年齢を重ねるほど、天気に気分が左右されやすくなるものですが、雨の音に耳を傾けながら心を整える時間も悪くありません。
今日は、私が「雨の日にこうしてみよう」と思った、ちょっとした工夫や過ごし方を紹介してみます。
雨の音を“癒しのBGM”に変える
家の中でじっとしていると、外の雨音が自然と耳に入ってきます。
若い頃はうるさいと感じていた音も、今では不思議と落ち着くBGMのように感じます。
テレビやスマホの音を少しだけ消して、窓辺に座ってコーヒーを一杯。
ただそれだけで、心が静かに整っていくような気がします。
昔インドネシアで暮らしていた時、スコールの後に漂う土の匂いと、濡れた木の葉の香りが印象的でした。
今でも雨の匂いを感じると、その頃の記憶がふっとよみがえります。
人間の心と自然の音は、どこかでつながっているのかもしれませんね。
本棚の奥から一冊を取り出す時間
雨の日は、外出をやめて“本棚探し”をしてみようと思っています。
忙しい毎日の中で、読もうと思って買ったままの本が何冊か眠っていませんか?
私の本棚にも、ページが黄ばんだ文庫本がいくつかあります。
こういう日は、わざわざ新しい本を買わずに、昔読んだ本をもう一度開くのが面白い。
同じ物語でも、読む年齢が違えば感じ方も変わります。
若い頃には共感できなかった登場人物の気持ちが、今なら少しわかる気がします。
これも、年を重ねたからこそ味わえる“静かな贅沢”かもしれません。
心を整える“ちょっとした家時間”
家にいる時間が長くなると、どうしてもだらけてしまうこともあります。
そんな時は、軽い掃除や整理整頓をしてみるのもおすすめです。
私はよく、古い写真や旅のパンフレットを整理しながら、家族との思い出を振り返ります。
懐かしい笑顔を見ていると、「またどこかに行こう」という気持ちが自然と湧いてきます。
音楽をかけながらゆっくり片づけをするだけでも、心の中のモヤモヤが少し晴れます。
“片づけ=心のリセット”というのは本当だと感じますね。
小さな達成感が、気分を前向きにしてくれます。
雨の日こそ未来を考えるチャンス
外が静かな分、自分の声がよく聞こえるのも雨の日の良さです。
「これからどんな人生を送りたいか」「老後をどう過ごそうか」など、
普段は後回しにしていることを、ノートに書き出してみるのもおすすめです。
私は最近、「健康で楽しく生きる」という目標をもう一度ノートに書きました。
若い頃には気づかなかった“心の健康”も含めて、これからの人生をどう彩るかを考えるのは楽しいものです。
雨の日の静けさが、そんな自分との対話を後押ししてくれます。
外に出たくなったら、近所の散歩も悪くない
雨が小降りになったら、傘をさして少しだけ外に出てみるのもいいですね。
濡れた道路に映る街灯の光、しっとりとした公園の緑。
いつもと同じ道なのに、雨の日はまるで違う表情を見せてくれます。
私はよく、近所の商店街をゆっくり歩いてみようと思っています。
人通りが少ない分、店の人とゆっくり話ができたり、ふと目に入った花屋の香りに癒されたり。
“何もしない時間”の中に、豊かさがあるのだと感じます。
おわりに 〜雨の日が少し好きになる〜
若い頃は、雨が降ると「予定が狂った」と感じていました。
でも今は、そんな雨の日こそ「自分を整える時間」だと思えるようになりました。
静かな一日をどう過ごすかで、心のゆとりは変わります。
「今日は出かけずに、のんびりしよう」
そう思えるようになった自分に、少しだけ成長を感じます。
明日は晴れるかもしれません。
でも、雨の日にも見つけたこの“静かな楽しみ”を、これからも大切にしていきたいと思います。

