最近、ついイライラしたり、些細なことで心がざわついたりすることが増えた気がします。
でも、そんな時こそ「まあいいか」と一呼吸おくことが、思いのほか大切だと感じるようになりました。
今日は、そんな“まあいいかの勇気”について、日常の気づきを通して書いてみたいと思います。
「まあいいか」が言えない自分に気づく瞬間
先日、スーパーのレジで少し長い列に並んでいました。前の人が小銭を一枚ずつゆっくり出していて、思わずため息が出そうになったんです。
「なんでこんな時に…」と心の中でつぶやいたその瞬間、自分の余裕のなさにハッとしました。
若い頃は「まあいいか」で済ませられたことも、年を重ねるごとに「こうあるべき」「普通はこうだ」と決めつけがちになっていたのかもしれません。
でも、よく考えてみると、数分待ったところで人生に大きな影響はないんですよね。
むしろ、その数分を「ゆっくり呼吸する時間」に変えるだけで、気持ちはずっと穏やかになる。
「まあいいか」と言える人は、我慢強いのではなく、“切り替え上手”なのだと感じます。
完璧を求めすぎると疲れる
昔からA型気質の私は、つい物事をきっちりやりたくなるタイプです。
旅行の予定を立てる時も、時間、ルート、持ち物リストまで細かく作ってしまう。
でも、実際に旅に出ると、計画通りにいかないことの方が多いんですよね。
たとえば以前、飛行機が遅れて乗り継ぎができなかった時、最初は「もう最悪だ」と落ち込みました。
ところが空港での待ち時間に偶然出会った人と話したことで、思いがけず良い情報をもらえた。
「予定が崩れても、悪いことばかりじゃないんだな」と実感した出来事です。
人生も同じで、完璧に進む日はほとんどありません。
むしろ“思い通りにいかない”からこそ、味わい深くなる。
だから最近は、予定がずれても「まあいいか」と笑って受け流すようにしています。
「まあいいか」で人間関係も変わる
人付き合いでも、「まあいいか」は魔法の言葉です。
家族や友人との関係で、つい相手の言葉に反応しすぎてしまうこと、ありませんか?
私も昔は、ちょっとした言葉に「なんでそんな言い方をするんだ」と気にしていました。
でも、相手も悪気がないことが多いんですよね。
「疲れてたのかも」「たまたまタイミングが悪かったのかも」と考えるだけで、気持ちはだいぶ楽になります。
「まあいいか」は、相手を許すだけでなく、自分を楽にする言葉。
怒りやモヤモヤを抱えて一日を過ごすよりも、軽く受け流して笑っていた方が、ずっと健康にもいい。
歳を重ねた今だからこそ、そう感じます。
「まあいいか」はあきらめではなく、前向きな選択
「まあいいか」と聞くと、どこか投げやりに思えるかもしれません。
でも、実はそれは“受け入れる勇気”の表れだと思います。
人は、すべてをコントロールできません。
天気、他人の気持ち、世の中の流れ…どれも自分の力ではどうにもならないことがたくさんあります。
そんな中で、「まあいいか」と受け入れられる人は、心がしなやかなんです。
「まあいいか」は、前を向くための一歩。
過去の失敗も、誰かとのすれ違いも、無理に正そうとせず「もう気にしない」と手放す。
それだけで、次の行動にエネルギーを使えるようになります。
“まあいいか”がくれる心の余白
忙しい現代では、常に何かを追いかけているような気がします。
でも、心にも“余白”がないと、幸せを感じる余裕もなくなってしまう。
「まあいいか」とつぶやくことは、心の中に少しスペースを作ることなんですね。
小さなことにこだわらず、今の自分を認める。
それが、穏やかで健やかな暮らしへの第一歩だと思います。
今日も何かうまくいかないことがあっても、「まあいいか」と笑ってお茶でも飲もう。
それくらいの心構えで生きていけば、きっと毎日が少しずつ軽くなるはずです。
まとめ:「まあいいか」で心を整える
「まあいいか」とは、諦めでも手抜きでもなく、“今を受け入れる知恵”です。
焦らず、怒らず、落ち込まず。
そうやって生きていけたら、きっと人生はもっと穏やかになる。
これからも、あれこれ起きる毎日の中で、「まあいいか」と笑える自分でありたいと思います。
そして読んでくださったあなたにも、そんな“心の余裕”を持ってもらえたら嬉しいです。

