60歳を超えても働き続けることは、今や特別なことではなくなりました。
むしろ「まだまだ元気だし、働いて収入も得たい」「社会とのつながりを持ち続けたい」と考える人は多いと思います。
私自身も「60歳を過ぎてもできる仕事ってどんな条件が大事なんだろう」とよく考えます。
この記事では、自分の体験やこれから取り組みたいことを交えながら、シニアが無理なく続けられる仕事の条件について書いてみようと思います。
体力に合わせて働けることが大前提
やはり60歳を過ぎてからの仕事で一番大切なのは「体力的に無理をしないこと」だと思います。
若い頃は多少の徹夜や無理もききましたが、今はそうはいきません。
例えば新聞配達をしていた中学時代は「雨の日も雪の日も」走り回っていましたが、今は同じようにはできないでしょう。
だからこそ、シニアが選ぶ仕事は「短時間でもできる」「座ってもできる」「無理なく続けられる」ことが大事だと感じます。
フルタイムでがっつり働くよりも、午前だけ・週に数回といった柔軟な働き方が向いていると思います。
人との関わりがあること
年齢を重ねると、仕事を通じての人との関わりがますます貴重になると感じます。
会社勤めをしていた頃は嫌でも人と関わりましたが、仕事を辞めてしまうと一気に人間関係が減ってしまうとよく聞きます。
例えば、送迎ドライバーや販売の仕事など、人と挨拶を交わしたり会話をしたりする場面がある仕事は、心の張り合いにつながります。
お客さんから「ありがとう」と言われるだけでもうれしいものです。人との関わりは「生きがい」にも直結する条件だと思います。
経験を活かせる仕事なら長く続けやすい
シニアにとっての強みは、若い世代にはない「経験の厚み」だと思います。
35年以上同じ業界に関わってきて、「あの経験が無駄じゃなかった」と感じる瞬間が何度もありました。
たとえば品質管理や安全面での注意力、真面目さや約束を守る姿勢などは、若手よりも評価されることがあります。
資格や特別なスキルがなくても「経験を活かせる仕事」を探すことが、長く続けるコツだと感じます。
好きなこと・趣味を仕事にできると楽しい
仕事は生活のためでもありますが、「好きなこと」や「趣味」に近い仕事なら楽しく続けられると思います。
私の場合は旅行が好きなので、観光案内や地域のガイドのような仕事に挑戦してみたいと思っています。
自分が好きでやっていることなら、報酬が多少少なくても楽しさの方が勝ります。
また、最近はネットを使って文章を書いたり、情報を発信したりする仕事も広がっています。これも体力にあまり左右されず、自宅でできる点が魅力です。
「稼ぎ」より「やりがい」を優先すること
60歳を過ぎると「がっつり稼ぐ」ことよりも「無理なく続けられる」「社会とつながれる」という気持ちの方が強くなります。
私も、若い頃なら年収や役職にこだわっていたと思いますが、これからは「やりがい」が一番の基準になるように思います。
例えば、子どもたちの安全を守る登下校の見守りボランティアや、地域イベントのサポートなども「仕事」と呼べる活動だと思います。
必ずしもお金だけでなく「ありがとう」の一言で元気になれるのがシニア世代の強みではないでしょうか。
健康を守りながら働けること
いくら条件が良くても、体を壊しては意味がありません。
シニアにとっては「健康を守れる仕事」であることも大切だと感じます。
私は「これでいいのだ」という言葉が好きですが、まさに無理をせず自分らしく働けることが理想です。
毎日の生活リズムを乱さない、体に負担が少ない、そして何より楽しく続けられる。そんな仕事こそが、60歳を過ぎても続けられる仕事の条件ではないでしょうか。
まとめ:無理せず、自分らしく続けられる仕事を
60歳を過ぎても働き続けたいと思うのは、決して欲張りなことではありません。
むしろ「人の役に立ちたい」「まだまだ元気でいたい」という前向きな気持ちの表れだと思います。
体力に合わせ、人と関わり、経験を活かし、好きなことを取り入れ、健康を守りながら続ける。そんな条件を意識すれば、シニアでも無理なく仕事を楽しめるはずです。
これからの人生、「働くこと」が自分を元気にしてくれる。そう信じて、自分らしい仕事の形を探していきたいと思います。