50代を過ぎると、「このまま今の仕事を続けていいのか?」とふと考えることがあります。
やめたい気持ちと、やめられない現実。その間で揺れる心は、誰にでもあるものです。
今日はそんな「仕事をやめる勇気」と「やめない理由」について、私なりの感じ方を綴ってみます。
やめたい気持ちが湧くのは自然なこと
長年働いていると、体力も気力も昔ほどではなくなります。
上司や部下との関係に疲れたり、会社の方針についていけなかったり…。
「もう潮時かな」と思う瞬間、誰にでもあるのではないでしょうか。
私も、これまで何度かそう感じたことがあります。
特に年度の変わり目や、忙しい時期を終えた後など、ふと“この生活をずっと続けるのか?”と思うことがありました。
ただ、それは決して「逃げ」ではなく、「自分の人生を見つめ直すサイン」なのだと思います。
やめたい気持ちは、今の自分が次のステップを考えている証拠。
そう思うと、少しだけ気持ちが楽になります。
やめない理由にも意味がある
一方で、「やめない理由」もたくさんあります。
家庭のため、生活のため、仲間のため。
あるいは、「今やめたら何もなくなるかもしれない」という不安。
私はこの“不安”があるからこそ、踏みとどまれてきた気がします。
今までの経験や信用は、時間をかけて積み上げた大切な財産です。
それを簡単に手放すのはもったいない。
また、仕事を通じて社会とつながっていることも、やめられない理由の一つです。
朝、通勤中に見る景色。
「おはよう」と声をかけてくれる同僚。
そんな何気ない日常が、思った以上に自分を支えていることに気づきます。
やめる勇気とは、逃げる勇気ではない
「やめる」というと、どうしてもネガティブな印象を持たれがちですが、
本当の“やめる勇気”とは、“新しい一歩を踏み出す勇気”だと思います。
例えば、海外勤務中に言葉の壁にぶつかった時。
怖くても話しかけてみたら、思ったより相手は優しかった。
あの時、「勇気を出して一歩踏み出すこと」が大事だと痛感しました。
仕事も同じで、辞めるにしても続けるにしても、どちらにも勇気が必要です。
大事なのは、「自分で選んだ」という納得感。
他人の意見や世間体ではなく、「自分がどう生きたいか」を軸に考えることだと思います。
続けながら準備するという選択
最近は、「やめる」か「続ける」かの二択ではなく、
“続けながら次の準備をする”という選択肢もあると感じています。
例えば、週末に興味のある資格を調べてみたり、
旅先で見つけた小さなカフェの店主と話してみたり。
そんな小さな行動が、次の人生のヒントになるかもしれません。
私も最近、「老後の人生設計」について少しずつ考えるようになりました。
すぐに何かを変えるわけではありませんが、「いつかこうなりたい」という気持ちが、今の仕事へのモチベーションにもつながっています。
“これでいいのだ”と笑える生き方を
人それぞれ、仕事を続ける理由も辞めたい理由も違います。
正解はありません。
ただ、どんな選択をしても、「これでいいのだ」と笑える自分でいたい。
それが私の好きな言葉であり、人生の指針です。
もし今、「仕事をやめたい」と思っている人がいるなら、焦らず、ゆっくり考えてみてください。
やめることも、やめないことも、どちらも人生の一部。
その先にきっと、自分らしい生き方が待っているはずです。
まとめ
仕事をやめる勇気も、やめない理由も、どちらも大切。
大切なのは「どちらを選んでも後悔しない自分でいること」です。
一歩踏み出すのは怖いけれど、勇気を出して自分の心に素直に生きてみようと思います。