長く夫婦をやっていると、「どうして分かってくれないんだろう」「普通はこうするだろう」と思う場面が増えてきます。
若い頃は気にならなかったことが、50代を過ぎたあたりから妙に引っかかる。
そんな経験はないでしょうか。
実はそのモヤモヤの正体、多くの場合は**相手への“期待”**です。
今回は、「期待をやめてみたら夫婦関係が少し楽になるかもしれない」という視点で、これからの夫婦の付き合い方について考えてみようと思います。
期待があるから腹が立つ
夫婦喧嘩の原因をよく考えてみると、「相手が自分の思い通りに動かない」ことがきっかけになっていることが多いものです。
・言わなくても分かるはず
・これくらいやってくれて当然
・自分ならこうするのに
こうした思いは、すべて期待から生まれています。
期待しているから裏切られたと感じ、裏切られたと思うから腹が立つ。仕組みとしては、とても単純です。
逆に言えば、最初から期待していなければ、怒る理由も減るのかもしれません。
「察してほしい」は無理だと考えてみる
長年一緒にいると、「言わなくても分かるだろう」と思いがちです。
しかし、どれだけ長く一緒にいても、相手は自分とは違う人間です。
育ってきた環境も、価値観も、感じ方も違う。
それなのに察してもらおうとするのは、少し無理があるのかもしれません。
「分かってくれない」のではなく、「最初から分からないもの」と考えてみる。
そう思うだけで、気持ちはずいぶん楽になります。
変えられるのは相手ではなく自分
相手を変えようとすると、たいていうまくいきません。
注意しても、お願いしても、しばらくすると元通り。そんな経験は誰にでもあるはずです。
そこで発想を変えてみます。
「相手を変えようとする」のではなく、「自分の受け取り方を変えてみよう」と。
期待を下げる、あるいは手放す。
そうしてみようと思うだけで、相手の言動に振り回されにくくなります。
期待をやめると見えてくる良い面
不思議なもので、期待をやめると相手の良いところが見えやすくなります。
「やってくれなかった」ではなく、「これだけは続けてくれているな」と思えるようになるからです。
完璧を求めなければ、小さなことに感謝できる。
それは我慢とは違い、気持ちの置きどころを変えるだけの話です。
距離を取るのも立派な選択
夫婦だからといって、常に一緒にいる必要はありません。
少し距離を取った方が、うまくいく関係もあります。
同じ空間にいない時間を大切にする。
自分の趣味や一人の時間を楽しむ。
そうしてみようと思うだけで、気持ちに余裕が生まれます。
「これでいいのだ」と思える関係へ
若い頃のような理想の夫婦像を追い続けると、どこかで疲れてしまいます。
今の関係を「これでいいのだ」と受け入れることも、大切な選択です。
完璧じゃないけれど、致命的でもない。
不満はあるけれど、一緒に笑える時間もある。
そうした現実を丸ごと受け止めてみようと思います。
これからの夫婦は“楽”を選ぶ
これから先の人生、無理をしてまで分かり合おうとしなくてもいいのかもしれません。
期待を減らし、求めすぎず、ほどよい距離感で付き合う。
そうすることで、夫婦はもっと楽に、穏やかになっていく。
完璧を目指さず、「今日も無事に過ごせた」と思える関係を大切にしていきたいものです。

