若い頃は、どうしても周りと自分を比べてしまいがちです。
収入、仕事、家庭、健康、老後の不安…。
気づけば「自分はまだ足りない」「あの人はうまくいっている」と、心が疲れてしまうことはありませんか。
最近になって、「比較をやめる」という考え方を意識してみようと思うようになりました。
すると、不思議なことに気持ちが軽くなり、日々の満足度が少しずつ上がってきたように感じます。
なぜ比較をやめると心が楽になるのか考えてみたいと思います。
比較が心を疲れさせる理由
人は本能的に、周りと自分を比べてしまうものです。
特に会社勤めを長く続けていると、評価や数字、立場などで比べられる場面が多くなります。
しかし、比べる相手はたいてい「うまくいっている部分」だけが見えている人です。
収入が高そう、悠々自適に見える、健康そうに見える。
その裏にある苦労や悩みは、なかなか見えてきません。
比べ続けると、「自分はまだまだだ」「もっと頑張らなければ」と、終わりのない競争に巻き込まれてしまいます。
これが、心をじわじわと疲れさせる原因だと思います。
シニア世代にこそ起こりやすい「見えない比較」
50代を過ぎると、若い頃とは違う比較が増えてきます。
「老後資金は足りているだろうか」
「同級生はもう退職して自由に暮らしている」
「体力の衰えが気になる」
こうした比較は、誰かに言われたわけでもなく、自分の中で勝手に生まれます。
そして静かに不安を膨らませてしまいます。
ここで大切なのは、「人それぞれ条件が違う」という当たり前の事実に立ち返ることだと思います。
育ってきた環境も、家族構成も、健康状態も違います。
同じ物差しで測ること自体が、無理なのかもしれません。
比較をやめるために意識してみたいこと
いきなり比較を完全にやめるのは難しいものです。
そこで、少しずつ意識を変えていくことが大切だと思います。
一つ目は、「過去の自分」と比べてみること。
若い頃より体力は落ちたかもしれませんが、経験や判断力は確実に増えています。
できなかったことが、今は自然にできている場面も多いはずです。
二つ目は、「足りないもの」より「すでにあるもの」に目を向けること。
健康であること、家族がいること、住む場所があること。
当たり前に思っていたことが、実はとても貴重だと気づけます。
「これでいいのだ」と思える強さ
完璧を目指さず、「これでいいのだ」と思える気持ちは、年齢を重ねたからこそ身につけたい考え方です。
若い頃のように無理を重ねるより、自分のペースを大切にする方が、長く穏やかに生きられます。
比べないというのは、向上心を捨てることではありません。
他人基準ではなく、「自分基準」で満足を感じられるようになることだと思います。
比較を手放した先にある、静かな幸福
比較をやめると、毎日の小さな出来事に目が向くようになります。
天気の良さ、食事の美味しさ、家族との何気ない会話。
そうした積み重ねが、心を満たしてくれます。
これからは、無理に誰かを追いかけるのではなく、自分らしい歩幅で進んでいこうと思います。
健康で、楽しく、笑顔で過ごせる日が増えることこそが、本当の豊かさなのかもしれません。

