夫婦は仲が良いほどいい、いつも一緒にいるのが理想。
若い頃はそう思っていた方も多いのではないでしょうか。
けれど年齢を重ね、子育てや仕事が一段落してくると、「近すぎる関係」がかえって息苦しく感じることもあります。
最近は「ほどよい距離感」を大切にする夫婦が、穏やかに長続きしているように感じます。
今回は、50代以降の夫婦にこそ考えてみたい「近すぎない関係」について書いてみます。
なぜ「近すぎる夫婦」は疲れてしまうのか
毎日同じ空間で、同じ時間を過ごす。
一見すると理想的ですが、実はこれが小さなストレスを生みやすくします。
生活リズムや考え方の違いが、年齢とともにはっきりしてくるからです。
相手の言動が気になり、「言わなくていい一言」を口にしてしまうこともあります。
近くにいる時間が長いほど、我慢が積み重なりやすい。
これは仲が悪いからではなく、自然なことだと思います。
「距離を置く=冷める」ではない
距離を取ると聞くと、寂しい、夫婦として終わりでは、と感じるかもしれません。
ですが、ここで言う距離とは「心が離れること」ではありません。
物理的・時間的に少し余白を持つという意味です。
例えば、趣味の時間を別々に持つ、散歩を一人で楽しむ。
それだけでも、相手を新鮮な気持ちで見られるようになります。
距離は冷たさではなく、思いやりの形だと感じます。
それぞれの「一人の時間」が夫婦を守る
50代以降は、自分自身と向き合う時間も大切になってきます。
仕事一筋だった方ほど、ぽっかり空いた時間に戸惑うこともあるでしょう。
そんな時、無理に夫婦で同じことをしなくてもいいのです。
旅行が好きな人、家でゆっくりしたい人。
違いを認め、「自分はこれをしてみよう」と思える時間が、心に余裕を生みます。
その余裕が、相手への優しさにつながります。
会話が減っても心配しすぎない
以前より会話が減った、と不安になる方もいるかもしれません。
ですが、沈黙=不仲ではありません。
安心して黙っていられる関係は、実はとても安定しています。
必要な時に、必要な言葉を交わせばいい。
無理に話題を探さず、「今日は静かでいいな」と思える気持ちを大切にしたいものです。
これからの夫婦にちょうどいい関係とは
これから先の人生は、長いようであっという間です。
だからこそ、頑張りすぎない夫婦関係が心地よく感じられます。
近づきすぎたら少し離れ、離れすぎたら声をかける。
そんな柔らかな距離感を意識してみる。
「こうしてみようかな」と思える小さな工夫が、夫婦の時間を穏やかにしてくれます。
完璧を目指さず、「これでいいのだ」と思える関係を、これから育てていきたいですね。

