最近、「幸せホルモン」という言葉をよく耳にします。
年齢を重ねると、なんとなく気分が沈みがちになったり、笑う回数が減ったりしませんか。
私も50代後半に入り、以前より「心の健康」を意識するようになりました。
今日は、毎日をもう少し穏やかで前向きに過ごすために、「幸せホルモン」を増やす工夫について考えてみようと思います。
そもそも「幸せホルモン」って何?
幸せホルモンとは、気持ちを安定させ、心を穏やかにしてくれる脳内物質のことです。
代表的なのが「セロトニン」「ドーパミン」「オキシトシン」の3つ。
難しい話は抜きにして、それぞれ簡単にまとめると――
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セロトニン:心を落ち着かせる。朝日を浴びたり、散歩したりすると増える。
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ドーパミン:やる気を引き出す。小さな達成感でも分泌される。
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オキシトシン:人とのつながりや、やさしさを感じると出る。
つまり、無理に特別なことをしなくても、日常の中でちょっとした工夫をすれば、誰でも「幸せホルモン」を増やせるということです。
朝の光を浴びるだけで心が晴れる
私がまず取り入れたいと思ったのは、朝の散歩です。
朝日を浴びると、セロトニンが活性化して気持ちがスッと軽くなるそうです。
以前は休日でもつい二度寝してしまい、午前中をだらだら過ごすこともありましたが、最近は「朝の10分」だけでも外に出ようと思っています。
近くの公園を歩くと、鳥の声が聞こえ、木の匂いがして、自然と笑顔になります。
気持ちが前向きになると、その日1日がうまく回る気がします。
特別な運動をしなくても、「朝日+深呼吸+軽い運動」で十分。
これはまさに幸せホルモンを呼び起こす最強の組み合わせだと思います。
人と話すことが元気の源になる
単身赴任の経験が長い私にとって、「人とのつながり」は特に大事なテーマです。
長く一人で生活していると、誰とも話さない日があり、それだけで気持ちが沈むことがあります。
そんなとき、近所の方に「おはようございます」と声をかけるだけでも、少し心が温かくなります。
実はその瞬間、オキシトシンという幸せホルモンが分泌されているそうです。
会話の内容よりも、「笑顔で言葉を交わすこと」自体が脳に良い影響を与えるんですね。
これからは買い物のときや職場でも、できるだけ笑顔で話しかけてみようと思います。
小さな「できた!」が心を満たす
幸せホルモンのひとつ、ドーパミンは「達成感」で増えます。
若いころは仕事の成果で感じていましたが、今は日常の中で「小さな成功」を見つけることが大切だと感じます。
たとえば、
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家の掃除を予定通り終えた
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料理の新しいレシピを試してみた
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一駅分歩いて健康に気を使った
こうしたことでも、「やったぞ!」という感覚があれば十分。
大きな夢を追うだけでなく、毎日の中に小さなゴールを作ることが、心の安定につながるのだと思います。
感謝の気持ちでホルモンが整う
最近、「ありがとう」と口にすることを意識しています。
家族や同僚、友人に対して、ちょっとしたことでも感謝の言葉を伝える。
すると、不思議と自分の気持ちも穏やかになり、人間関係もやさしく変わっていきます。
これは、感謝することで脳内のセロトニンやオキシトシンが増えるからだそうです。
感謝の習慣は、お金も時間もかからない最高の健康法ですね。
まとめ 「幸せホルモン」は毎日の中にある
結局のところ、幸せホルモンを増やすのに特別な方法はいらないのかもしれません。
朝の光、人との会話、小さな達成感、そして感謝の気持ち。
どれも当たり前のようでいて、意識しないと見落としてしまうことばかりです。
これからは、日々の生活の中に小さな「幸せホルモンのスイッチ」を見つけていこうと思います。
気づけば、心も体も少しずつ元気になっている。
そんな日常を積み重ねていけたら、それだけで十分幸せですね。

