年齢を重ねると「健康」が一番の関心ごとになりますよね。
病院に行く回数も増え、友人との会話でも「どこが痛い」「あの薬が効く」なんて話題が多くなります。
ですが最近思うのは、健康を守るために大切なのは“がんばらない”ことではないか、ということです。
今回は私自身が感じた無理をしない健康の考え方をお伝えします。
「がんばること」が健康を遠ざける?
若い頃は「努力」「根性」で何でも乗り越えられると思っていました。
スポーツでも仕事でも、体が限界でも「あと少し」と無理をしたものです。
ところが50代を過ぎると、その「あと少し」が大きなダメージにつながると痛感するようになりました。
例えば、若いころは徹夜しても翌日には回復できましたが、今では1日寝不足をするだけで体調が崩れます。
体が「もうがんばらなくていい」と教えてくれているのかもしれません。
“ゆるさ”がもたらす安心感
ある日、散歩をしていると、ベンチに腰かけてのんびり空を眺めている年配の方を見かけました。
その姿がとても穏やかで、「こういう時間が健康につながるのかも」と感じました。
ジョギングをがんばって続けるのも良いですが、無理せず“ゆるい散歩”を続ける方が体にも心にも優しいのではないでしょうか。
「毎日1万歩」ではなく、「今日は気分がいいから歩こう」くらいのゆるさ。
こういう余白が生活にあると、心のストレスも減り、結果的に健康に近づく気がします。
食事も“完璧”を目指さない
健康のために「減塩」「糖質制限」「油を控える」など、気にしだすときりがありません。
私も一時期は気をつけすぎて、食事が楽しめなくなったことがあります。
でも「がんばらない」視点で考え直すと、食事は“ほどほど”が一番。
例えば、揚げ物を完全にやめるのではなく「週に1回だけ楽しむ」。
甘い物をゼロにするのではなく「少しだけ味わう」。
そうすることで心が満たされ、食事の時間も楽しくなります。
食べる喜びは健康にも欠かせない栄養です。
人づきあいも“がんばらない”
人間関係でも無理をしがちです。
「嫌われたくないから付き合う」「断ったら悪いから参加する」。
でも、それがストレスになり体調を崩すこともあります。
最近は「今日は行きたい気分じゃないからやめておこう」と思えるようにしたいと感じています。
無理して付き合うより、自分の気持ちに素直になった方が、長い目で見れば健康でいられる気がします。
「がんばって人と合わせる」のではなく、「自然体のままの自分でいられる」人と過ごすことが、心の健康につながるのだと思います。
海外で学んだ“おおらかさ”
以前、インドネシアに住んでいたことがあります。
そのときに感じたのは、現地の人たちのおおらかさ。
電車が遅れても怒らない、計画通りに進まなくても「まあいいか」と笑っている。
最初は戸惑いましたが、だんだんと「完璧じゃなくても大丈夫」と思えるようになりました。
この経験から、日常でも「多少の失敗は仕方ない」と考えるようになりました。
心に余裕があると、血圧も気分も落ち着きます。
これも健康の秘訣の一つかもしれません。
小さな楽しみを大切にする
「がんばらない」とは何もしないことではありません。
むしろ、自分が楽しめることを少しずつ見つけることだと思います。
例えば、旅行に行く計画を立てたり、好きな音楽を聴いたり、家族とゆっくり食事をする時間を持ったり。
こうした小さな楽しみはストレスを和らげ、毎日の元気につながります。
最近は「今日はどんな楽しみを作ろうか」と考えるだけで気持ちが軽くなります。
心の健康は、体の健康と直結しているのだと実感しています。
まとめ:健康は“ほどほど”が一番
健康を保つために「運動をがんばる」「食事制限をがんばる」と努力するのも大切ですが、年齢を重ねた今、私が感じるのは「がんばりすぎない」ことの大切さです。
無理をせず、自分に合ったペースで、心地よい毎日を積み重ねていくこと。
これこそが長生きの秘訣なのかもしれません。
これからは“がんばらない健康法”を意識して、心と体をゆるめながら生きていきたいと思います。