最近、心を整える時間の大切さを強く感じるようになりました。
仕事や日常に追われていると、知らないうちに気持ちが固くなってしまいます。
「一度、自分の足で龍神様が祀られている場所へ行ってみよう」
そう思い、実際に熊本県の海辺にある龍神社へ参拝してきました。
龍神様に惹かれたきっかけ
龍神様のことを意識するようになったのは、Audibleで桜井識子さんの書籍を読んだ(聴いた)ことがきっかけです。
神社や神様の話が、特別な人のものではなく、私たちの日常と自然につながっているように書かれていて、すっと心に入ってきました。
特に印象的だったのが、龍神様は「水」と深く関わる存在だという点です。
川や滝だけでなく、海にも龍神様がおられると知り、「それなら海のそばの神社に行ってみたい」と思うようになりました。
海沿いにひっそり佇む龍神社
実際に訪れた水島龍神社は、観光地化された場所ではなく、海のすぐそばに静かに建っていました。
近くの公園の駐車場に車を止めて少し歩くと、目の前に広がるのは青い海。
境内は決して広くありませんが、余計なものがなく、とても清々しい雰囲気です。
祠の周りに海が見える光景は、なかなか他では味わえないものだと感じました。
潮が引いていたのが残念でした…
夕焼けがきれいだそうです。

波の音に包まれながらの参拝
参拝の際、まず感じたのは「音」です。風の音、波が岩に当たる音、そのすべてが自然のリズムとして耳に入ってきます。
手を合わせたとき、お願い事をするというよりも、「ここまで無事に来られたことへの感謝」を伝えようという気持ちになりました。
海を前にしていると、自分の悩みがとても小さなものに思えてきます。
龍神様に会えたかどうかは分かりませんが、確かに“何かに包まれている感覚”はありました。
南平和町の龍神社にも参拝
書籍には龍に近づけるのはこちらだという事が書かれていたので、車で10分ほどの南平和町の龍神社にも参拝してきました。
どちらも同じ龍神様ですが、こちらの近くにいらっしゃるそうです。
こちらも小さな神社ですが、しっかりお手入れされていて大切にされている事を感じました。

堤防から海へ出られます。(荒天時は危険です)
書籍には龍神様はここの近くまで来られたと書かれていました。
私には見えませんが、しっかりお願いしてきました。

海の龍神様から感じたこと
海を眺めながらしばらく立っていると、頭の中が不思議と静かになります。
忙しい日常では、つい先のことや不安ばかり考えがちですが、この場所では「今ここ」に意識が戻ってきました。
龍神様は、何かを与えてくれる存在というより、「流れを整えてくれる存在」なのかもしれません。
潮の満ち引きのように、人生にも波がありますが、それを自然なものとして受け止めていこう、そんな気持ちになりました。
シニア世代にこそおすすめしたい理由
海辺の神社は、体を動かしすぎることもなく、無理のないペースで参拝できます。
長時間歩く必要もなく、海を眺めるだけでも十分に意味があります。
また、人生をある程度歩いてきたからこそ、こうした場所の良さが分かるのだと思います。
「何かを叶える」より、「これまでを振り返り、これからを整える」。
そんな時間を持つには、海の龍神神社はぴったりでした。
行ってみて感じた一番の収穫
今回の参拝で一番良かったのは、「気持ちが軽くなったこと」です。
大きな変化があったわけではありませんが、帰り道は不思議と足取りが軽く感じました。
これから先も、迷ったときや疲れたときには、こうした自然と向き合える場所を訪れてみようと思います。
龍神様に会いに行くというより、自分自身と向き合う時間を持つために。

