私の父は認知症です。
今でも入院しています。
いわゆるアルツハイマー型認知症。
要介護度1。
体は至って健康で脳内だけが病気。
コロナ禍では面会も出来ず
寂しがってないかな。
ちゃんと飯食ってるかな。
迷惑かけてないかな。
…心配は尽きません。。
同世代で同じ境遇の方も
多くおられると思います。
自分の親が老いていくのは
何とも悲しいものですよね。
そんな中、嬉しいニュース。
認知症の治療薬が認証されたとの事。
父さんに打ったら治るかな。
母さんが認知症になっても大丈夫かな。
自分が罹患しても治るのかな。
早く一般の人にも出回って
認知症が治療できると良いですね。
父が認知症になって随分経ちました。
我が家ではこんな感じでした。
父さんが帰ってこない
免許の更新に車で行った日でした。
夕飯時になっても父は帰ってきません。
「遅いね、何してんだろね。」
母と心配していると電話が鳴りました。
若い男性の声です。
「そちらのご主人と一緒にいます。
車が見つからないらしいのですが
迎えに来て頂けませんか。」
「え?すぐ行きます!」
車で急いで迎えにいくと
その男性と父が待っていました。
男性に丁重にお礼を言い、
父を車に載せて、
「車どこに止めたの?」
「あの辺りに止めたけどな…」
その場所に行ってみましたが
見つかりません。。
その場所から迎えに行った所は
かなり離れていたので、
車を探して随分歩き回ったようです。
免許の更新で行ってた警察署へ
車が見つからないので
もし見つかったら連絡頂くよう
車種とナンバーを伝えて一旦は帰宅。
父さんが…ウソだろ…
言葉に出来ない複雑な思い。。
帰宅して間もなく警察署から
車が見つかったと連絡がありました。
何と、その警察署の駐車場で…
ほとんど笑い話でしょ(^^;)
その後の生活
警察から免許の返納を勧められ
母も返納するよう言い聞かせました。
父は抵抗しましたが、
母は強気で強引な人なので(^^;)
車のキーを隠してしまいまして
最終的に返納させました。
外出する機会が減った分
認知症が余計に進行するかなと
心配な面もありましたが。
ついに入院
それから何年かは自宅で生活。
おもらしする事はありましたが、
それ以外は普通に生活していました。
私は関西に単身赴任になり
心配しつつ別居していました。
ある日、妻から電話が…
「認知症が進行して…今日入院させた。」
「ん?何があったん?」
「最近、徘徊や異食が始まって…」
「そうか…すまんな苦労かけて。」
かなり急に症状が悪化したようです。
大人しかった父が暴力的になったり、
人格まで変えてしまうんですね。
あれから何年か経ちますが、
もう父さんは家に帰れないのかと
切ない気持ちです。
息子の事も忘れるかもしれないけど、
元気でいてくれたらそれで良い。
最近はそう考えています。
そうそう、
父を見つけて連絡をくれた男性に、
お会いして改めてお礼したいと
連絡したのですが
気持ちだけでと丁重に断られました。
世の中、良い人がいるものです。
今でも感謝しています。
若い時は親が認知症になるなんて
想像もしてなかった事ですが、
自分たちも確実に年を取っていきます。
もう、一緒に旅行に行ったり
外食したりできなくなりました。。
親孝行できる時に
少しでもしておくべきですね。
治療薬で
認知症が完治する日が来る事を
期待しましょう。